春夏シーズンは、洋服もさっぱりするので良いベルトが欠かせません。
特に男子はアクセサリーなど小物で”盛る”のが難しいので、装飾的なグッズでベルトは重要な役割を担っています。
ここ数シーズンはずっとお気に入りで繰り返しオーダーしているScyeのナイロンベルト。
ガチャベルトのようなチープなものではなく、軽さもあるけど上品に見えるようなベルトをと思って見つけた品物です。
ちょっとしたことですが、選んでいるナイロンテープも肉厚でしっかりと目の詰まった素材で、付属のハトメや先端の金具まで細かく選ばれているのが一目瞭然。
Scyeはいつだって、細かいところにとても気を配っています。
(展示会のオーダーシートのレイアウトなど、お見せできませんが恐ろしい美しさ…w)
MASTER&Co.のベルトは、私が店頭で付けているのをご覧になった方もいらっしゃるかも知れませんが、リングベルトでは珍しい細金の大きなリングと21mmのヌメ革を組み合わせた華奢な顔つきが特徴となる新しいベルトです。
冒頭にもお話しした通り、ベルトはアクセサリーの役割を担うアイテムなので、少し洒落たデザインのものをさらりと取り入れて頂くのがオススメです。
真鍮バックルのアンティーク感ある顔つきと、ヌメ革のナチュラルな表情の組み合わせはコットンニットなど上品な雰囲気の洋服との相性がとても良く、夏の暑い日に付けたいレザーとして私自身とても気に入って使っています。
また、今夏気になる黒との相性が意外にも良く(と、いうより今年はその組み合わせがグッとくる私)、黒を涼しげに着ている大人っぽい雰囲気が◎です。
ヌメ革なので、当然変色が…というお話ですが、実はこのヌメは特殊な加工が施された色が変わるまでに時間がかかるヌメ革なのです。
そのため、一番先端のよく触れる部分だけがどんどん…ということもなく非常にゆっくりと変色してくれます(クリームを使う時はお気をつけください)。
チャーリー・ボロウのベルトは特にオススメの一品。
ベルトのクオリティーを語る上で避けられないのが「革」そのものの品質。
過去に様々なベルトをお取り扱いしてきましたが、このチャーリーのベルトの革は流石のセレクトで、世界に誇る英国の紳士靴ブランド(言いすぎると逆にシラけるのでブランド名は控えます)と同じタンナーの革を使っています。
「オークバーク鞣し」という植物性のタンニン鞣しを施した時間と手間のかかる工法で、特徴は樹木性独特のナチュラルフェイスと深みのあるエイジング。
あまりダラダラと説明しても仕方ないので簡単に言えば、良い革に良い鞣しをしているので当然イイものになるわけです。
黒のベルトは少し重めに見えてしまうので、春夏は敬遠しがちなのですが買い付け時に「コレはいい!」と思ったところがコバの染色がされていないところ。
普通は黒のベルトは真っ黒に見えるようにサイドのエッジを染色して全体の見え方を整えるのですが、革そのものの色が残っていることで黒のベルトがとても軽くナチュラルな雰囲気に見えるわけです。
黒×ナチュラルの組み合わせは先ほどのMASTER&Co.でもお伝えしたように、とても今の気分です。
更にチャーリー・ボロウの素晴らしい点は、先ほどScyeでもお話をした内容と重複しますが付属の選定がナイスで、ロイヤル・ワラントを持っている一流の金具屋さんなどから仕入れていて、パーツ単体レベルでも十分カッコ良さを感じるようになっています。
最後はNAISSANCEより、昨年も大変好評を頂いたテープベルトをリピートオーダーしました。
これはベルトとしても使えますが、アイディア次第でどのような使い方でもOK。
近頃の東京はずいぶん派手になってきていますが、無地派の皆様もこのあたりからなら取り入れやすくオススメです。
基本的にベルトはずっと使い続けるアイテムなので、使い込んでいく中での楽しさがあるかは選ぶ上で基準にしています。
数年経っても「いいベルト買ったな。」そう思えるものを仕入れました。
みなさま、いいベルトしていますか?