CURRENT MOOD - イマの気分
mandoが2017AWに掲げたテーマです。
クラシックとモダンをハイブリッドに融合させ、巧みに落ち着きの良い服に仕上げるmandoが”現在”を強く意識したというコレクション。
今回のテーマについてしっかりとお話を伺ったわけではありませんが、何度かコミュニケーションを取らせて頂くようになってから少しずつ理解してきた私の解釈で説明するなら、
・過去あった洋服のエッセンスをイマの気分にブラッシュアップする
・何事もレス化しているイマの気分をmandoらしくエレガントに編集していく
・流行に左右されないものだけでなく、イマの気分を色濃く打ち出す
というようなメッセージがあるように受け取りました。
とはいえ、展示会では今まで見ることがなかったようなものが並んでいるわけではなく、あくまでも全ての洋服はmandoらしさに溢れるものでしたが、中でも特にコレは!と一層光る商品があったので半ば一本釣り的にピックアップさせて頂きました。
もはや定番となっているセットアップですが、今年はポリエステル×レーヨンの素材で柄は英国的なHound Tooth とGlen Checkの2種類です。
今回も得意とする製品染めの加工をしているのですが、全体的にグレーの上にベージュがかかったようなトーンダウンした色がとてもシックで、柄物にありがちな柄が立ちすぎることもなく、逆に程よい柄感がたとえ柄物の洋服に合わせたとしてもマッチしそうなくらい着やすい印象です。
また、厳選されたポリエステル素材も加工によってさらに美しくなっていて、最初のタッチでは天然繊維と思えるほどにソフトで特有の温度感すら感じるような見事な風合いを実現しています。
クラシックな仕立てにモダンなフォルムを搭載したmando独特のシルエットは、レーヨン素材の落ち感によってまた一層しなやかになっている、という定番の形が素材によってまた表情を変えているところも見逃せません。
既にサイズが欠けて上下同じサイズでお求め頂けないものもありますが、ジャケット・パンツ単品もそれぞれ良さがありますので、ニーズに合う方にオススメしたいと思います。
Hound Tooth 、Glen Check…どちらにしようかな…。。。。。
今日までこの商品で悩まなかったお客様は0人でした。
それくらい甲乙つけ難い非常にヨクデキなジャケット&パンツです。
蝉から鈴虫の音色に変わったこの頃、イマの気分にぴったりではないでしょうか。